2006年、宇都宮に生まれた石窯ベーカリー。
パンデパルクが生まれたのは、2006年3月。宇都宮市中今泉に、石窯を備えたパン工房を開きました。
石窯は、スペインから職人を招き、現地のレンガで組み上げたものです。パンを焼く設備を中心に据えながら、目指したのは、おいしさと楽しさのあるベーカリーでした。
掲げるのは、家族にとって身近で手軽な「ミニレジャー」。子どもが楽しみに訪れる光景を思い描いた店づくりが、その言葉の背景にあります。
開業した2006年度、本店は第10回宇都宮市まちなみ景観賞の「景観賞」を受賞しました。受賞当時、市が評価したのは、曲線を取り入れた暖色系の建物、夜間の照明、植栽のあるオープンテラスです。
パンのおいしさを伝えるだけでなく、街の中で立ち寄りたくなる場所をつくる。パンデパルクの歩みは、パン工房と店の空間、その両方から始まっています。


生地からつくり、できたてを店頭へ。


パンデパルクのパンづくりのキーワードは、石窯、天然酵母ルヴァン、オールスクラッチ、そして「三たて」です。
オールスクラッチは、生地からパンをつくる製法です。生地を仕込み、発酵させ、形を整え、商品に合わせて焼く、あるいは揚げる。パンによって、完成へ向かう仕事も異なります。
「三たて」が示すのは、焼きたて、揚げたて、つくりたて。すべての商品を同じ方法で仕上げるのではなく、それぞれのパンのつくり方を見ていくと、この言葉が具体的になります。
たとえば、石窯焼き食パンと、最後に揚げて仕上げる自家製カレーパン。並んだ姿はどちらも一つのパンですが、店頭に届くまでには違う工程があります。
パンづくりを支えるのは、製造チームの仕事です。スタッフが専門技術を磨きながら、商品開発に取り組んでいます。
商品名や見た目だけでなく、仕込みや仕上げにも目を向けると、パンの選び方が広がります。
カレーパンは、中のカレーからつくる。
自家製カレーパンで追いかけたいのは、パンに包まれる前のカレーです。
牛肉を赤ワインとスパイスに漬け、野菜とともに煮込み、カレーづくりに二日をかけます。そのカレーを柔らかなフランスパン生地で包み、専用のパン粉をまとわせ、揚げて仕上げます。
「二日」は、中に入れるカレーの仕込みにかける時間です。パン生地を二日間発酵させるという意味ではありません。
外側のパンだけでなく、中身までつくる。断面には、その重なった仕事が表れます。完成品と仕込みの工程を一緒に知ることで、一個のカレーパンを、形だけではないところから選べます。
持ち帰ったら、温め直して食べるのもおすすめです。温め方は購入時に店舗でお尋ねください。

牛肉の下ごしらえ
野菜と煮込んで
カレーを仕込む
生地で包む
パン粉を付けて
揚げる
今日は、どんなパンにしよう。


本店では、約80種類のパンを焼いています。食事に合わせるパンも、一つで楽しむ総菜パンも、子どもが選びたくなるパンも。六つの入口を見ていきます。
※ 品ぞろえや価格は、店舗と時期によって異なります。
石窯焼き食パン
石窯焼きを商品名に掲げる食パン。カレーパンや総菜パンとは違う、食パンという選択肢からパンデパルクのパンに出会えます。
カリフォルニアのオレンジ畑
オレンジピールとジャムを折り込んだ生地を、さらにデニッシュ生地で包んで焼くパン。切った断面からも、生地を重ねるつくり方が分かります。
塩ワッサン
クリーミーでコクのあるカルピスバターを贅沢にくるみ、ゲランド塩をアクセントにしたパン。
プレミアムミニクロワッサン
天然酵母ルヴァン種とフランス小麦を使ったクロワッサン。
イカ墨明太フィセル
イカ墨を練り込んだ細長いフランスパン(フィセル)に、明太子を合わせた一品。
キッズパン
形を見て選ぶことも楽しい、子ども向けのパン。2026年夏には、海の生き物を題材にした「パンデ水族館」のパンも登場しました。


子どもの「選ぶ」を、パン屋の楽しみに。
家族でパン屋を訪れたとき、大人がすべてを選ぶのではなく、子どもにも自分で選ぶ楽しさを。
本店には、子ども用のトングとトレーが用意されています。売場を見て、形を見比べ、食べたい一つを選ぶ。その小さな参加が、パンを買う時間を子ども自身の体験にします。
本店には、イートインとテラスもあります。買って持ち帰るだけでなく、その場で味わう時間へつなげられます。
季節のパンや催しも、選ぶ楽しさの一部です。2026年の20周年祭では、キッズ縁日や土曜日のキッズガチャを開催しました。パンだけでなく、店で過ごす時間にも工夫を重ねてきました。
子ども向けの商品があることと、子どもが買い物に参加できること。その両方が、ブランドの掲げる「ミニレジャー」を、実際の店の体験にしています。


子どもの「こんなパン」を、かたちに。

2026年7月、パンデパルクは「あなただけの『夢のパン』大募集!」という企画を行いました。対象は3歳から小学6年生までの子どもたちです。
自分が食べてみたいパンを考える。こんな形、こんな組み合わせがあったら、と想像する。選ばれたアイデアは、お店が実際のパンにしてプレゼントします。
いつもは店頭に並んだパンから選ぶ子どもが、今度はパンのアイデアを出す側になる。選ぶ楽しみから、アイデアを届ける楽しみへと、関わり方が変わります。
「こんなパンがあったら」という発想と、パンをつくる店の仕事が出会う企画です。
ここで紹介しているのは、2026年7月の企画です。
パンとの出会いを、暮らしのいろいろな場所に。
パンデパルクの店舗は、本店、逢店、パンデカフェ、南図書館店の四つ。それぞれの店で、パンとの出会い方も変わります。
※ 店舗によって商品・設備・サービスは異なります。過ごしたい時間に合わせて、ご利用店舗をお選びください。


本店|家族で選び、味わう
宇都宮市中今泉にあるブランドの中心。多彩なパンの売場、子ども用の道具、イートインやテラスを通じて、パンを選ぶ時間から楽しめます。
逢店|持ち帰りや土産の一品に
下野市薬師寺の店舗。限定商品や土産に向く商品がそろい、本店とは別の商品に出会えます。
パンデカフェ|パンを、ランチの時間へ
宇都宮市東簗瀬の店舗。パンデパルクのパンを使うランチBOXを中心に、テイクアウトや電話予約に対応しています。
南図書館店|本と過ごす時間のそばに
宇都宮市雀宮町の図書館内カフェ。パンデパルクのパンが届き、パンに加えてパスタ、丼、スイーツなども提供する店舗です。
20周年と、次のパンづくり。


2026年3月、パンデパルクは20周年感謝祭を開催しました。2006年の開業から続く歩みを、2026年に迎えた節目として伝える出来事です。
その年の9月には「生地が一新」。9月19日朝7時から、新しい生地のパンが店頭に並びました。
変えずにきたことだけでなく、新しくしようとしていることにも目を向ける。生地の刷新は、次のパンづくりを知る入口になります。
季節ごとのパンや子ども向けの商品、そして生地についての新しい案内。パンデパルクの歩みは、周年の数字だけでなく、一つひとつのパンや企画からもたどることができます。

