宇都宮・新里町で、農を始める。

くしたに農園は、栃木県宇都宮市新里町にある農園です。「新里」の読みは「にっさと」。代表の櫛谷 尚紀さんが、さつまいもと新里ねぎを主な作物として育てています。農業経営を始めたのは、2025年4月のことです。
育てたさつまいもは、干し芋へ加工して販売。切り方や仕上がりの違いを伝えながら、食べる人に選ぶ楽しみを届けています。さらに、干し芋の加工で生じる皮は、草木染めの原料として、水引アクセサリーのものづくりにもつながっています。
地域に受け継がれた新里ねぎを育てる仕事と、さつまいもの使い道を広げる仕事。二つの作物を知ることが、この農園が土地とどのように関わっているのかを知る入口になります。
目指すのは、宇都宮に根づくさつまいもの産地。
農園がInstagramに掲げる目標は、宇都宮をさつまいもの名産地にすること。さつまいもの生産・加工・販売を通じて、地域を元気にしたいという考えも、自己紹介の資料で示しています。
その言葉を、日々の商品に重ねてみます。収穫したさつまいもを干し芋にし、品種や形の違いを説明する。加工で生まれる端にも商品としての役割を考え、皮を別のものづくりへつなぐ。農園の目標を知る手がかりは、こうした具体的な仕事の中にあります。
干し芋を選ぶときに、産地の名前を覚えること。食べて気に入ったら、次の季節の発信にも目を向けること。そんな身近な関わり方が、農園の思い描く産地づくりを応援する一歩になります。これからの歩みを、楽しみに見守りたくなる農園です。

品種、形、使い道。六つの入口から農園を知る。
農園の商品や取り組みを、六つの入口にまとめました。干し芋の販売案内に並ぶ品種は「べにはるか」と「ほしあかね」。品種に加えて、形や食感にも目を向けると、自分の好みを探しやすくなります。
この六つは、農園を知るためのまとめ方です。実際に販売される品種・商品名・組み合わせは、その時々の案内で確かめてください。切れ端を集めた「端の端」と呼ぶ商品もあり、作る過程で生まれる違いにも目が向けられています。

さつまいも
もの
平干し
さつまいもを
丸干し
細めの
平干しいろいろ・端
形や
皮を生かした水引アクセサリー
干し芋の
新里ねぎ
農園が
育てて、掘って、加工する。その仕事を伝える。

完成した商品から少し視線を戻すと、畑や加工の仕事が見えてきます。農園を知る四つの視点として、育てることから届けることまでを紹介します。
この四つを知ると、同じ「干し芋」という名前の中にも、選び方の手がかりが増えてきます。商品写真だけでなく、その前後の仕事にも注目してみてください。
畑で育てる
さつまい
収穫する
掘り上げた
干し芋に仕立てる
育てたさつまいもを
違いを伝えて届ける
品種、形、
干し芋づくりで生まれる皮を、水引の彩りへ。
くしたに農園らしい取り組みの一つが、加工時に生じるさつまいもの皮を、草木染めの原料として生かすことです。皮を作家のものづくりにつなぎ、染めた水引を使うアクセサリーへと形を変えています。
農園の干し芋づくりと、水引を扱う作家の技術。それぞれの仕事が出会うことで、一つの作物から、食べるものと身につけるものへ、別々の使い道が生まれます。皮を使ったアクセサリーの企画・販売にも取り組み、水引のピアスも生まれています。


注目したいのは、加工で生まれる部分に目を向け、その先の使い方を考える姿勢です。干し芋の端を食感の違いとして紹介することと、皮を染色へ生かすこと。用途は異なりますが、作物のどこに出番をつくれるかという関心がつながっています。
アクセサリーを選ぶ際は、現在の作品、素材、金具、使い方を販売案内でご確認ください。畑の作物がどのように色へつながったのかを知ると、身につける一品の背景にも関心が広がります。
曲がった姿に、土地の知恵が宿る新里ねぎ。

新里ねぎは、宇都宮市新里町で受け継がれてきた伝統野菜です。白い部分が弓のように曲がる姿が特徴。農林水産省の地理的表示の産品紹介でも、土地の土壌や気候と結び付いた作物として位置づけられています。
栃木県の紹介では、地域の土に合わせ、浅い溝へ斜めに植え直す栽培の背景が伝えられています。曲がった形は、土地に合わせて育ててきた知恵を知る手がかり。形を見て「なぜだろう」と思うところから、新里という地域を知る入口が開きます。
くしたに農園は、この新里ねぎを育て、一本ずつ手で抜いて収穫します。火を通すと、やわらかく甘くなるねぎです。さつまいもの新しい楽しみ方を広げながら、土地に伝わる野菜も食べる人へ届けています。
地域の長い歴史と、2025年に農業経営を始めた農園の歩み。長く受け継がれた作物に、新たなつくり手が関わる。その仕事を知ることで、食卓に届く一本を見る目も変わります。
商品になるまでの日々も、農園の魅力。
農園の発信は、苗植えや収穫、商品の特徴、出店の案内などに広がります。収穫物がどのように畑から運び出されるのか、干し芋の形にどんな違いがあるのか。普段は見えにくい仕事を知る材料がそろっています。
農園に携わるつくり手の「農と音」という配信でも、干し芋や収穫期を題材にした回が並びます。干し芋を取り上げる回の案内欄には、商品の特徴や販売方法がまとまっています。関心を持った商品から、畑の日々へとたどれる入口です。
出店や販売の情報を見るときは、投稿日、対象の商品、受付先も一緒に確かめてください。過去の案内を読む楽しみと、今購入できるものを確認すること。その両方を意識すると、農園の歩みも現在の情報も捉えやすくなります。

選ぶ楽しみと、買う前に知っておきたいこと。

購入を考えるときは、まず商品ごとの最新案内を確認しましょう。生のさつまいも、干し芋、アクセサリーでは、販売する機会や受付先が異なる場合があります。農園のInstagramと、つくり手が別に発信する干し芋の販売案内を、商品に合わせてたどることが大切です。
例えば、干し芋の案内には、その発信者へ直接連絡するよう指定したものがあります。今見ている商品の案内に書かれた窓口を選びましょう。
買う前に確かめたいのは、品種と商品名、内容量と価格、在庫、送料、受け取り方法、発送予定です。在庫の状況によっては、届くまで待つ場合もあります。使いたい日が決まっているなら、その日までに受け取れるかを先に相談すると選びやすくなります。
食品の原材料、保存方法、賞味期限は、購入する商品の表示に従ってください。新里町という農園の所在地と、訪問できる売り場は別に確認を。畑や加工場への訪問を希望する場合は、受け入れの有無から問い合わせて計画しましょう。


