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ハウスの中で、赤く色づいたいちごと青い実が葉の下に連なって実る

栃木県さくら市

GOOD CYCLE PARTNER

小竹いちご園とは一粒のおいしさの向こうに、家族で育ててきた時間がある。

Kotake Strawberry FarmGOOD CYCLE FES UTSUNOMIYA 2026 パートナー

朝に摘んだ一粒を、
その日のうちに。

栃木県さくら市の小竹いちご園は、2004年から家族でいちごを育ててきた農園です。朝摘みのいちごをその日のうちに直売所へ並べ、畑の日常を発信し、いちご狩りや加工品へと楽しみ方を広げてきました。さくら市の一粒を入口に、家族で農園を続け、変えてきた歩みをたどります。

01
Fresh

朝摘みの一粒を、その日の直売へ。

いちごは、収穫してからさらに甘くなる果物とは違います。時間がたつほど、甘みやうま味は少しずつ失われていく。だから小竹いちご園は、朝に摘んだいちごを、その日のうちに直売所で販売します。

畑で赤く色づき、食べ頃を迎えた実を見極めて摘む。みずみずしさと香りが残るうちに、買いに来た人の手へ渡す。

箱に並べられた、大粒で真っ赤ないちご
箱に並ぶ、その日に摘んだいちご
02
Origin

田んぼだった土地で、家族のいちごづくりが始まった。

石造りの建物の一角に、小竹いちご園のピンクのタペストリーと水色の扉が並ぶ直売所
ピンクのタペストリーが目印の直売所

農園の始まりは、米づくりの家業です。祖父の代から続く米農家を両親が引き継ぎ、2004年にいちご栽培を始めました。もともと田んぼだった土地で、地域の栽培経験者に学びながら、いちごづくりの技術を身に付けていきました。

育てたいちごを、どう知ってもらい、どう買ってもらうか。息子の小竹隼人さんは大学・大学院時代から農園に関わり、作業場の一角を使った直売所の開設を提案しました。

つくる仕事に、届ける仕事を加える。家族それぞれの役割が重なり、いまの農園の形ができています。

農園のある長久保には、明治19年(1886年)に開業し、約10年で姿を消した「長久保駅」がありました。“幻の駅”があった土地で、家族は20年以上いちごを育てています。

「幻の駅」と農園の話を読む →

03
Story

直売所とInstagramが、畑と食べる人を近づけた。

収穫したいちごの多くを市場へ出荷していた農園は、収穫量を増やすのではなく、売り方を設計し直しました。直売所を開き、所在地や営業時間をインターネットに載せ、ふるさと納税やブランドづくりにも取り組む。いちごはそのままに、届け方を変えてきました。

2019年以降、隼人さんは東京で会社員を続けながら、農園の経営を離れた場所から支えます。Instagramの初期は、母・美也子さんが写真を撮り、隼人さんが投稿を担当。農家の日常は、食べる人には新しい発見になる。2024年の取材の頃には美也子さん自身が運用するまでになりました。

直売所は、いつしか人が集う場所にもなりました。SNSを見て訪れた母の昔の友人、来るたびに打ち解けていく子ども、近況を話しに立ち寄る夫婦。家でも職場でもない“第3の場所”として、いちごが人をつなぎます。

隼人さんが農園の歩みを記録するnoteを読む →

04
Varieties

赤も、白も。品種を知ると、選ぶ時間が変わる。

直売所に並ぶ主な品種は、とちおとめ、とちあいか、スカイベリー、ミルキーベリー、とちひめ。2026–27シーズンのいちご狩りでは、7品種がそろいます。色、大きさ、香り、果肉の柔らかさ。甘さだけではない違いを知ると、いちごを選ぶ時間がもっと楽しくなります。

白い実のミルキーベリーは数が少なく、直売所でも出会えたらうれしい品種。

赤いいちごと白いいちごが一緒に入ったパック
赤い実と白い実。色の違いも品種の個性
TOCHIAIKA

とちあいか

栃木県が開発した品種。切ると断面がハート形に。甘さと香りが際立つ。

TOCHIOTOME

とちおとめ

栃木の定番。味が濃く、甘みと酸味のバランスがよい。

SKYBERRY

スカイベリー

大空に届くようにと名付けられた大粒の品種。濃厚な味わい。

MILKYBERRY

ミルキーベリー

ミルクのように白い実。洋梨のような食感と桃のような香り。

TOCHIHIME

とちひめ

果肉が柔らかく、完熟で摘むため市場にほとんど出回らない。

THIS SEASON

今季の品種を確かめる

収穫の時期や量は品種で変わる。最新の案内で今季の品種を確かめよう。

05
Growing

土、温度、水分。おいしさの背景にある栽培管理。

ビニールハウスの中、黒い土の畝に植えたばかりのいちごの苗が並ぶ
土で育てるハウス。秋に苗を一株ずつ植える

約800坪のハウスで、土、温度、水分、日照を整えながらいちごを育てます。冬には赤色LEDも活用し、受粉にはミツバチの力を借ります。実がなる前から、収穫までの環境づくりが続きます。

土づくりには有機由来の肥料を活用し、大学と連携して土の中の微生物や、炭素・窒素の循環も分析しています。経験とデータで、土の力を引き出すいちごづくりです。

病害虫対策はIPM(総合的病害虫管理)。捕虫器、天敵のダニやハチ、防草シートを組み合わせ、必要なときには環境への負荷が小さい農薬を使い、化学農薬をできるだけ抑えます。

土で育てるハウスは有機肥料と土の力で、いちご狩りの高設ベンチは有機肥料に化学肥料も組み合わせて育てます。

農園がまとめたIPMの取り組みを読む →

農園の仕事を、四つの場面に整理しました。区画や品種で方法は変わり、作業は行き来しながら続きます。

ENVIRONMENT

育つ環境を整える

土、温度、水分、日照を管理する。土耕と高設、それぞれの条件に合わせる。

IPM

受粉と病害虫に向き合う

受粉はミツバチ、害虫対策は天敵や捕虫器。役割の違う方法を組み合わせる。

HARVEST

食べ頃を見極めて摘む

実の状態を見ながら収穫し、朝摘みをその日の直売へつなぐ。

DELIVER

品種に合わせて届ける

柔らかな品種は発送直前に選果。直売と配送、それぞれの方法で一粒を届ける。

06
People

いちごソムリエとして、違いや楽しみ方を伝える。

農園の経営や発信に関わってきた隼人さんは、2024年12月1日にいちごソムリエの資格取得を発表しました。農園で扱っていない品種についても質問されるようになり、品種や栽培、食べ方を体系的に学び、分かりやすく伝えたいと考えました。

取得後は接客の幅が広がり、知識を商品づくりや発信にも生かしています。農園は「いちごソムリエ認定農園」として、品種の違いや楽しみ方を伝えます。

とちあいかは第1回全国いちご選手権で入賞。令和4年・5年には、いちご王国アンバサダーも務めました。

いちごソムリエ取得の記事を読む →

赤いいちごと白いいちごが交互に並んだ贈答用の箱
紅白の品種を詰め合わせた贈答用の箱
07
Experience

いちごを買う場所から、農園で過ごす場所へ。

高設ベンチから垂れ下がる茎に、赤い実と青い実が連なる
いちご狩りの高設ベンチ。目の高さで実が揺れる

高設ベンチへの設備投資を経て、農園は2025年にいちご狩りへ本格的に挑戦しました。実が育つ場所で摘み、品種の違いを知る時間が加わりました。

2025–26シーズンは、広めの通路、テーブルと椅子、キッズスペース、多目的トイレ、オムツ交換台などを整えて来園者を迎えました。予約は「じゃらん」の事前決済に一本化し、平日の枠にも予約が入るように。

2026年1月には、栃木県の移住体験ツアーで、さくら市の受け入れ先として親子にいちご狩りを届けました。

2025–26シーズンの直売所といちご狩りを合わせた来園は、延べ2,876人と農園が発表しています。次のシーズンに向けては、土で育てるハウスもいちご狩りに開き、駐車場を整える計画です。

2025–26シーズンの振り返りを読む →

08
Products

品種の個性を、ジャムやドレッシングでも。

生いちごの季節の先にも、農園を知る入口があります。2023年に始めたブランド「SAKUNICHIKA」の、品種別のいちごジャムといちごドレッシングです。シーズン後半に値の下がるいちごを加工し、価値を高めて届ける挑戦から生まれました。

ジャムは、ミルキーベリー、スカイベリー、とちあいか、とちおとめ、とちひめの5品種。150g瓶で、原材料はいちご、てんさい糖、レモン果汁。保存料と人工着色料を使わずに仕上げ、とちひめ以外の4種はさくら市の「さくらブランド」に認定されています。ドレッシングは、赤いいちごの「紅果のしずく」と、白いミルキーベリーの「白果のしずく」。

原料は自家農園のいちごのみ。農林水産省の環境負荷低減の「見える化」で星3つを取得し、「SAKUNICHIKA」と二つのドレッシング名は商標登録も済ませました。販売3年目で、ジャムとドレッシングは累計1,583本に。売り場は10か所へ広がっています。

ジャムとドレッシングの3年間を読む →

品種ごとにラベルの付いたいちごジャムの瓶4つ
JAM5品種のいちごジャム

品種の違いを、ジャムで食べ比べる。

白いドレッシングと赤いドレッシングの瓶が並ぶ
DRESSING紅白のいちごドレッシング

赤い実の「紅果」と、白い実の「白果」。

木箱にジャム4瓶とドレッシング2本を詰めたギフトセット
GIFTジャムとドレッシングのギフト

お祝いや季節のごあいさつに。

マロニエプラザの展示会で生まれた縁から、売り場は宇都宮や県内の店へ。

ROADSIDE STATION

道の駅みぶ

日本一広い道の駅で、ジャムとドレッシングが並ぶ。

MARKET

あぜみち 中央市場店

宇都宮中央卸売市場の直売所でも、加工品を扱う。

RESTAURANT

和牛ステーキ桜 宇都宮店

コース料理のデザートで、農園のいちごジャムを味わえる。

PATISSERIE

イヴォワール洋菓子店

農園のいちごを使ったミルフィユを販売。宮みらい店で生いちごも並んだ。

09 / GOOD CYCLE

農園を続ける工夫を、さくら市の魅力へ。

小竹いちご園の歩みには、地方創生につながる四つの役割があります。

一つ目は、家族の農業を、届け方から支えること。直売や発信を整えてきた歩みは、農業にはつくる仕事と届ける仕事の両方があることを伝えます。

二つ目は、生産者を知る、地域への来訪をつくること。直売所といちご狩りは、さくら市の農園を訪れる入口。一粒が、土地と作り手への関心につながります。

三つ目は、栽培への理解を、会話と発信で育てること。品種、日々の管理、土の分析。一粒の背景を知ることは、地域の食を学ぶ機会になります。

四つ目は、生果の季節の先にも、接点を広げること。ジャムやドレッシングは、季節を問わず農園を知り続ける選択肢になります。

  1. 01
    支えるつくる仕事と、届ける仕事を。
  2. 02
    訪れる作り手のいる農園へ。
  3. 03
    知る一粒の背景にある仕事を。
  4. 04
    つなぐ生果の季節の先まで。

10 / Message

小竹いちご園が掲げる、ことば。

直売所の前で、いちごの箱を手にほほえむ代表の小竹哲夫さん

小竹いちご園
代表 小竹 哲夫

土を知る。いちごを知る。そして、一番おいしい瞬間を届ける。

「有機肥料を使う」だけでなく、土そのものを知り、土の力を引き出す。農家が培ってきた経験と科学的な分析を組み合わせ、自然の循環を生かしたいちごづくりを続ける。農園の公式サイトに掲げられた、小竹いちご園のいちごづくりの言葉です。

小竹いちご園代表 小竹 哲夫

11 / FAQ

よくあるご質問

どんないちご園ですか?

さくら市長久保で、家族でいちごを育てる農園です。朝摘みの直売、いちご狩り、ジャムやドレッシングを手がけます。

一年中、生いちごを買えますか?

生いちごの販売は冬から春の季節限定です。2026–27シーズンは生いちごの販売が11月中旬から、いちご狩りが12月中旬からの予定です。加工品は通年で販売しています。

いちご狩りでは、何品種を摘めますか?

2026–27シーズンのいちご狩りは7品種。その日に摘める品種は生育しだいで、白いミルキーベリーは特に数が少ない品種です。来園前に最新の案内をご確認ください。

農薬は使っていますか?

IPM(総合的病害虫管理)を取り入れ、天敵や捕虫器、防草シートを組み合わせて化学農薬の使用をできるだけ抑えています。必要なときには、環境への負荷が小さい農薬を使います。

子ども連れや車いすで利用できますか?

2025–26シーズンは広めの通路や多目的トイレ、オムツ交換台を備えていました。利用する方に必要な条件は、事前に農園へご相談ください。

アクセスと駐車場は?

所在地は栃木県さくら市長久保175。JR東北本線の蒲須坂駅から徒歩約20分、上河内スマートICから車で約10分です。駐車場はハウス側と直売所側の両方にあります。

12 / Information

小竹いちご園農園の情報

名称小竹いちご園(こたけいちごえん)
所在地〒329-1333 栃木県さくら市長久保175
いちご栽培2004年から
取扱品種とちおとめ、とちあいか、スカイベリー、ミルキーベリー、とちひめ
主な商品朝摘みいちご(直売・全国配送)、品種別いちごジャム、いちごドレッシング、ギフトセット
2026–27シーズン生いちごの販売 11月中旬から/いちご狩り 12月中旬から・7品種(いずれも予定)
アクセスJR東北本線 蒲須坂駅から徒歩約20分/上河内スマートICから車で約10分
公式サイト小竹いちご園
note小竹いちご園|note
Instagram@miya_ichigonouen
オンラインショップ小竹いちご園 オンラインショップ

一粒を選ぶ。その背景にある仕事を知る。

営業日や品種、いちご狩りの予約はシーズンごとに変わります。お出かけ前に、農園の最新の案内をご確認ください。

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