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両手で鉋を押さえて木を削り、透けるほど薄い削り華が伸びていく手元

全国各地

GOOD CYCLE PARTNER#67

全国削ろう会2028宇都宮大会実行委員会とは木を削る。技を磨く。文化を、次へ。

KezuroukaiGOOD CYCLE FES UTSUNOMIYA 2026 パートナー

向こうが透けるほど
薄い、一枚。

向こうが透けるほど薄い、一枚の「削り華」。その姿から見えてくるのは、刃を研ぐ技、鉋を整える工夫、木への理解、そして道具をつくる人と使う人のつながりです。削ろう会は、鉋(かんな)削りを入口に、手道具と木の仕事を競い、楽しみ、学び合う会。大会、実演、対話、記録を通して、その文化を次の世代へ伝えようとしています。

01
About

鉋を通して、技と文化を次の世代へ。

鉋は、木の表面を薄く削り、整えるための手道具です。削ろう会では、極めて薄く削り出された鉋屑を「削り華」と呼びます。公式の説明に登場する数ミクロンという薄さは、千分の一ミリを単位にする世界。その一枚に、道具と人の技の積み重ねが表れます。

会が目指すのは、木造建築や木工の技術を守り、発展させること。道具をつくる技術と使う技術を高め、建築や木工芸の文化を次へ伝えることです。

集まるのは、大工や木工の職人、道具をつくる鍛冶、手道具や職人の仕事に関心を持つ人たち。鉋を使った経験がなくても、道具や手元を見るところから知ることができます。削られた一枚に加えて、それを生み出す仕事にも目を向けると、会の活動が身近になります。

02
History

1997年、名古屋から始まった技術交流。

会場の中央で長い角材を削る人と、その周りを囲んで見守る大勢の来場者
全国大会の会場。削る手元を、多くの人が囲んで見守る

削ろう会が設立されたのは、1997年2月22日。同じ月の22・23日には、第1回の名古屋大会が開かれました。会の始まりとともに、実際に集まり、道具を使い、技を交わす場が生まれています。

その後の全国大会は、開催地を変えながら続いてきました。公式の開催記録には、与板、三木、小田原、飛騨・高山、北海道いわみざわ、糸魚川、秦野など、各地の名前が並びます。木の仕事や手道具に関わる人が、それぞれの地域から技を持ち寄る。開催記録をたどると、一つの会場にとどまらず交流を重ねてきた歩みが分かります。

会には、各地の会員の声を聞き、活動へ反映する世話人の役割もあります。大会の記録と合わせて読むと、地域の人が集まる場と、地域の意見を会へつなぐ仕組みの両方が見えてきます。

全国大会の歩みを見る →

03
Activities

見る、競う、学ぶ。削ろう会を知る六つの入口。

削ろう会の活動を、六つの入口に整理しました。道具を見たい人、技を磨きたい人、まず話や記録に触れたい人。それぞれの関心から近づける場があります。

一つの大会の中に、いくつもの入口が重なっていることもあります。競技を見に来た人が道具の話を聞き、会報で続きを読む。入口を行き来しながら、関わり方を広げられます。

MEETING

全国大会

各地を舞台に、鉋削りの技を持ち寄る大会。競技に加え、道具を見たり、仕事に関わる人と出会ったりする機会がある。

SKILL

技を磨く

刃の研ぎや鉋台の調整など、削りを支える技術を研究する。勉強会や実物を前にした交流も、学びを深める場。

DIALOGUE

使い手と作り手の交流

道具を使う側とつくる側が顔を合わせ、意見を交わす。展示販売も、実物について話し、理解を深める機会。

DEMO

実演・体験

手元を見たり、道具に触れたりして手仕事を知る入口。一般向け体験を設けた催しもあり、内容は開催ごとに異なる。

LOCAL

地域の集まり

全国大会のほか、各地の小さな集まりも会報に登場する。身近な地域で技に触れ、交流する活動がある。

RECORD

会報・書籍

大会の経験や道具の知識を会報に残し、書籍の監修も行う。会場で見たことを、読むことからさらに知る入口。

04
Craft

薄い一枚を支える、刃・台・木・人の技。

薄削りを眺めるとき、削り華の薄さに加えて、道具や準備に注目してみてください。一枚を生む技を、四つの要素から見てみましょう。

道具の名前をすべて知らなくても、見るところは見つけられます。研がれた刃の光り方、台の木目、削り手の姿勢や足の運び。会場で一つに注目するだけでも、薄い一枚がどのように生まれるのか、想像が広がります。

四つは互いに関わる見どころです。刃、台、木、手元へと視線を移すと、競技を観る時間にも、道具について尋ねる話題にも、奥行きが生まれます。

BLADE

刃の研ぎ

木を削る刃を、どのように研ぐか。削る瞬間の前に、刃を整える仕事がある。道具づくりと使い方の両方へ関心が広がる題材。

BASE

鉋台の調整

刃を支える鉋台の調整も、削りを支える要素。鉋を一つの道具として見ると、台と組み合わせて使う工夫が見えてくる。

WOOD

木の性質

どのような木を削るのかも大切な視点。材料に目を向けると、木を扱う技術としての鉋削りが見え、競技の材の条件にも注目できる。

HANDS

削る人の技

道具を整え、実際に削る経験と工夫が一枚に重なる。削り手の習練と、鉋をつくる鍛冶の工夫がともに関わる。

05
Competition

競う場で、磨いた技を見せ合う。

薄削り競技では、目に見える一枚を計測し、技を競います。どんな条件で削り、どのように測るのかを知ることも、競技を見る楽しみの一つです。

例えば、2025年の大阪交野大会の競技規定では、計測員が削り華の三つの位置を手で測る方法が示されました。一般部門と女性・学生部門の決勝では、大会が用意した共通の材を、制限時間の5分以内に削る方式がとられています。同大会には、五寸鉋の部門を会員に限る条件もありました。会への参加資格が広く開かれていることと、個別の競技部門の条件は、分けて読む必要があります。

材料や時間、計測の方法が決まっていることを知ると、削り手が取り組む課題も見えやすくなります。一人ひとりが磨いてきた技を持ち寄り、同じ場で結果を見せる。その場を、会は技術交流の機会として位置づけています。競技規定は大会ごとに異なるため、参加を考える人は、関心のある大会の部門、対象、申込方法を確かめてください。

薄削り競技の開催例を見る(2025年) →

長い材から削り出した削り華を、両手で高く掲げて確かめる人と、それを見守る来場者
全国大会で、削り出した一枚を掲げて確かめる
06
Tools & People

つくる人と使う人が、道具を間に語り合う。

「削ろう会 2026.07.30 第117号」と書かれた会報の表紙。大きな会場に集まった参加者の記念写真が載っている
会報117号の表紙。第42回三木大会の参加者が集う

使ってみて気づいたことを、つくる人へ伝える。道具づくりの工夫を、使う人が知る。削ろう会は、道具の展示販売を、作り手と使い手が直接会い、意見を交わせる場として位置づけています。

2026年5月23・24日には、神戸の竹中大工道具館で三木大会のプレイベント「三木金物クラフトフェア」が開かれました。鉋、鑿(のみ)、鋸(のこぎり)などの展示販売とともに、作り手と使い手が意見を交わす機会が設けられました。

同年6月13・14日には、兵庫県三木市のブルボンビーンズドームで、第42回全国削ろう会と「三木金物博覧会 第15回 鍛冶でっせ!」が同時開催されました。金物をつくる仕事と、道具を使う技を、同じ会場で知る機会です。道具の名前や価格だけでなく、誰が、どのような仕事のためにつくるのか。実物を見て話すことで、知りたいことも具体的になります。鉋を入口に、大鉋や槍鉋(やりがんな)、釿(ちょうな)など、ほかの手道具へ目を向けることもできます。

07
Local Learning

手仕事に出会う入口を、地域の中へ。

千葉県匝瑳(そうさ)市では、2026年4月26日、市民ふれあいセンターで全国大会に向けたプレ大会が開かれました。地域内外の職人が技を競う一方、一般の来場者が鉋削りや、削り屑を使ったフラワーアートを体験しました。

削る様子を見る、自分で道具に触れる、削り屑から作品をつくる。手仕事を知る入口は、競技への出場のほかにもあります。開催地の人が会場に足を運び、木や道具について知る機会にもなりました。

同年6月の三木大会に参加した専門学校の報告では、学生が大鋸や尺鉋などの道具を体験しています。技を学ぶ人が会場で実物に触れた記録として、競技の結果とは別の大会の姿を伝えます。

いずれも、それぞれの地域で開かれた催しの実例です。関心を持ったら、次に開かれる大会の案内で、見学や体験の内容を確かめてみてください。

そして2028年には、宇都宮で全国削ろう会の大会が予定されています。GOOD CYCLE FESには「全国削ろう会2028宇都宮大会実行委員会」として参加し、宇都宮市公認のロゴ「削れば愉快だ宇都宮」を掲げて、地域の人が手仕事に出会う入口を広げていきます。

宇都宮市公認ロゴ「削れば愉快だ宇都宮」
宇都宮市公認ロゴ「削れば愉快だ宇都宮」。2028年の宇都宮大会に向けて
08
Records

技を見せる。書き残す。次に学ぶ人へ。

会場で交わされた技や経験は、記録することで、別の時や場所で学ぶ入口にもなります。削ろう会は会報を発行し、大会の案内・報告に加えて、鉋や刃物、鍛冶、道具の歴史、各地での活動を伝えてきました。

公式サイトには、会報の表紙と目次が並びます。研ぎ、鉋台の調整、鋼、海外での交流など、目次から気になる題材を探せます。会場で知った道具の名前を手がかりに、読む内容を選んでみるのもよいでしょう。

2018年には、削ろう会が監修し、大工道具研究会が編集した書籍『鉋 削りの技法』も刊行されています。出版社の紹介と目次には、研ぎ、仕立て、削りなどが並びます。実際の手元を見る機会に加え、文章や書籍から知る入口を持つこと。それも、技と文化を次の学び手へ渡す活動の一つです。

会報の表紙・目次を見る →

監修書籍『鉋 削りの技法』を見る →

「削ろう会 2025.11.20 第115号」と書かれた会報の表紙。木の板の上に、黒い鉄の道具が10個並んでいる
会報115号の表紙「玄翁いろいろ」

09 / GOOD CYCLE

手の技を、地域の未来へつなぐ。

削ろう会の活動には、人と道具、地域の仕事をつなぐ四つの役割があります。

一つ目は、地域の手仕事を、見える機会にすること。全国大会や地域の催しで、普段は見る機会の少ない手元や道具を伝える。木の仕事を身近に知る場が、各地に生まれています。

二つ目は、道具をつくる人と使う人をつなぐこと。展示や対話を通じて、製造と使用の双方から技術を考える。道具を間に、人が経験や工夫を伝え合う接点があります。

三つ目は、子どもや初めての人に、学ぶ入口をひらくこと。競技を見る、実演に触れる、開催される体験を知る。専門の仕事を目の前で見られることが、手道具への関心を育てるきっかけになります。

四つ目は、技と記録を、次の担い手へ渡すこと。会報や書籍に経験を残せば、その場にいなかった人も活動や技術を知る手がかりを得られる。誰がつくり、誰が使い、どのように学んでいくのか。一枚の削り華から、その背景にある人と地域の関係が見えてきます。

  1. 01
    見せる地域の手仕事を、目の前に。
  2. 02
    つなぐつくる人と使う人を。
  3. 03
    ひらく初めての人に、学ぶ入口を。
  4. 04
    残す技と記録を、次の担い手へ。

10 / Message

削ろう会の、ことば。

筆で書かれた「鉋」の字と「削ろう会」の文字のロゴ

削ろう会
代表 谷 和雄

鉋削りをはじめ、手道具や伝統技術の可能性を追求する。

削ろう会が自らを紹介する言葉です。大工をはじめとする木造・木工の職人、その工具をつくる鍛冶、手道具や職人に関心のある人たちが集まり、競い、楽しみながら技術を交流させてきました。薄い一枚の削り華を囲んで、つくる人と使う人が語り合う。その積み重ねを、会報や書籍に残し、次に学ぶ人へ手渡していく。会の歩みは、技と文化を次の世代へつなぐ営みそのものです。

削ろう会代表 谷 和雄

11 / FAQ

よくあるご質問

職人でなくても入会を考えられますか?

会則では、職業や経験を問わず、会の目的と活動に賛同し、所定の会費を納める人を会員としています。現在の手続きは事務局へご確認ください。

競技に出なくても見学できますか?

一般来場者向けの案内がある大会があります。会場、日時、観覧の条件を、その大会の主催者の案内でご確認ください。

子どもも体験できますか?

一般向け体験を実施した催しがあります。対象年齢、保護者の同伴、申込の有無、当日の内容は、希望する催しの主催者へご確認ください。

薄削り競技に出るには、どうすればよいですか?

大会ごとに参加資格、部門、道具や材料などの条件が決まっています。会への入会と競技の申込は別なので、該当する大会の募集案内をご確認ください。

鉋を持っていなくても楽しめますか?

展示や実演を見る関わり方もあります。体験で使う道具や持参品の有無は、その催しの案内でご確認ください。

現在の会費は、どこで確認できますか?

入会手続きと合わせて事務局へお問い合わせください。大会への参加費や体験の費用は、会費とは別に各主催者の案内で確認します。

会報は、どこで読めますか?

表紙と目次は公式ページで見られます。会報の送付やバックナンバーは会員向けの案内があるため、現在の入手方法は事務局へご確認ください。

活動についての問い合わせ先は?

会や入会、地域での活動の相談は削ろう会の事務局へ。開催日時、見学、体験、競技の募集は、各大会・催しの窓口でご確認ください。

12 / Information

削ろう会会の情報

名称削ろう会
代表代表 谷 和雄
設立1997年2月22日
事務局神奈川県秦野市
主な活動全国大会の開催/薄削り競技・道具の展示販売・勉強会/会報の発行/書籍の監修
今後の大会第43回全国削ろう会千葉匝瑳大会(2026年11月21・22日、八日市場ドームで開催予定)
2028年 宇都宮大会2028年に全国削ろう会の宇都宮大会を開催予定。宇都宮市公認ロゴ「削れば愉快だ宇都宮」
大会の案内千葉匝瑳大会の案内を確認する
公式サイトkezuroukai.jp

知る・見に行く・相談する。自分に合う関わり方へ。

目的や活動を知ることから、開催地へ見に行くこと、競技や入会を考えることへ。会全体への相談と、個別の大会への連絡を分けると、必要な案内にたどり着きやすくなります。

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