1934年から、地域の日常とともに。
福田屋百貨店は、1934年7月、宇都宮の紳士服・子供服の小売店として始まりました。1948年に会社を設立し、1962年に百貨店を開業。1974年には流通センターと総合食品工場を稼働させ、販売だけでなく、商品を届けるための基盤も整えていきました。
1989年の鹿沼店、1994年の現在の宇都宮店、2003年以降のインターパークエリアへと、地域の暮らし方や車社会の変化に合わせて、店の形も変えてきました。2024年には創業90周年を迎え、次の100年を見据えています。
長く続いてきた理由は、店の形を時代に合わせて変えてきたことにあります。衣料店から百貨店へ、百貨店から複合商業施設へ、さらにオンラインへ。地域の日常が変わるたびに、必要とされる買い物と過ごし方を考え直してきた歩みがあります。


暮らしのすべてが集まる場所へ。


福田屋百貨店は、宇都宮、インターパーク、鹿沼の各エリアで6施設を展開しています。食品、日用品、ギフト、化粧品、レディス・メンズ・キッズ、生活用品、家電、書籍、スポーツ、飲食、アミューズメントまで、暮らしの多くを一つの生活圏で横断できます。
宇都宮店は日常の食品と買い物、インターパークエリアはファッションやライフスタイル、鹿沼店は家族で過ごせる店として、それぞれ異なる役割を持ちます。
福田屋百貨店の強みは、特別な日の贈りものから、今日の夕食、子どもとの外出まで、地域の人が何度も訪れる理由を持つことです。単発のイベントよりも、普段の暮らしの中で継続的に人と出会う。その日常性が、循環を広げる土台になります。
「ALL FKDで幸せをカタチに。」
福田屋百貨店が掲げる経営理念は、「ALL FKDで幸せをカタチに。」です。ここでいうALLには、買い物をする人だけでなく、地域、取引先、作り手、働く人など、福田屋百貨店に関わる人々が含まれます。
価値ある商品を届けること。来店する理由になる体験をつくること。地域の企業や作り手に出会う場をひらくこと。働く人が生活と仕事を両立できる環境を整えること。
百貨店の役割を、一方向に商品を販売することから広げ、関わる人と一緒に新しい価値をつくる。この考え方が、地域参加型の催事や、食品・衣類の循環活動にもつながっています。


地域の暮らしを支える
食品・衣料・生活用品・飲食・サービスを一つの生活圏で提供し、家族から若年層、シニアまで、日々の暮らしに接します。
作り手と来店客をつなぐ
マーケット、屋外マルシェ、食品催事、ワークショップを通じ、地域の作り手や商品が来店客と出会う機会をつくります。
行動を、次の日へつなぐ
会員情報、公式サイト、オンラインストア、店頭受取、店舗イベントをつなぎ、知った商品や循環行動を日常の買い物へ戻します。
買ったあとまで考える。
食品も、服も、化粧品も、容器も、購入したあとにも役割が続きます。食べ切れずに余ることがある。服やタオルを使わなくなる日が来る。化粧品や包装にも、使い終えたあとの行き先があります。
福田屋百貨店は2023年にSDGsプロジェクトを立ち上げ、食品ロス、衣類回収、不要コスメの再資源化、環境配慮型容器、地域美化へと活動を広げてきました。日常の売場を持つ百貨店だからこそ、買う前だけでなく、買ったあとにできる行動も案内できます。
選ぶ→ 使う→ 不要になる→ 回収・再資源化へ→ 次の暮らしへ
食品の“もったいない”を減らす。
食品の循環には、家庭と売場の両方があります。福田屋百貨店は、家庭で余っている食品を集め、必要とする人へつなぐ活動を行っています。売場側では、栃木県と連携し、在庫や需要を把握して食品廃棄を減らすための実証にも取り組みました。
食品ロスを減らすには、「余った後に渡すこと」だけでなく、「余らせにくい売場をつくること」も必要です。百貨店は、食品を仕入れ、並べ、販売し、来店客の反応を日々受け取る場所です。その現場で得られる情報を、発注や売場づくりへ返すことができます。
大きな成果数字よりも、家庭の余剰食品をつなぐ活動と、売場の仕組みを見直す実証という、二つの入口があること。それが福田屋百貨店の食品ロス対策です。


服と暮らしの品に、次の役割を。


2025年3月、宇都宮店、インターパーク店、鹿沼店に、家庭で不要になった衣類を回収するボックスが設置されました。回収した衣類は、リユース・リサイクルへつなげられます。その後、フェイスタオルとバスタオルも回収対象に加わりました。
さらに、不要になった化粧品を別の素材へ変える回収企画や、環境に配慮した食品容器の使用も行っています。宇都宮店周辺の河川美化、鹿沼店での地域文化への協力など、循環は物の外にも広がります。店がある地域の環境や文化を、次へ残す活動も含まれます。
数字を競うよりも、いつもの買い物先に回収の入口があること。捨てる前に次の行き先を考えられること。それが、日常の場所だからできる循環です。
食品
家庭の余剰食品を必要な人へ。売場では栃木県と連携した食品ロス削減の実証。
衣類・タオル
2025年3月から宇都宮・インターパーク・鹿沼の3店で回収。リユース・リサイクルへ。
コスメ・容器
不要になった化粧品を別の素材へ。環境に配慮した食品容器の使用。
地域環境
宇都宮店周辺の河川美化、鹿沼店での地域文化への協力。
地域と一緒に、楽しみながら。
福田屋百貨店では、地域のグルメや作家作品を集めるマーケット、屋外マルシェ、物産催事、ワークショップが行われています。売場は、商品を完成した状態で見せる場所であると同時に、作り手に会い、背景を聞き、実際に体験し、気に入ったものを地域へ持ち帰る場所でもあります。
創業90周年の企画では、地域の学生からショッパーのデザイン案を募り、顧客投票で採用案を決めました。周年の答えを企業の外にもひらき、若い世代と利用者が一緒に次の福田屋百貨店を考える。地域参加型のブランドづくりです。
地方創生は、地域の商品を置くことから一歩進み、作り手と来店客が出会い、地域で次の買い物や活動が生まれること。催事運営の蓄積は、GOOD CYCLE FESで企業・団体・来場者が一緒に体験をつくるうえでも大きな強みです。


店頭とデジタルを、ひとつの地域体験へ。

福田屋百貨店の地域接点は、店舗の外にも広がっています。独自会員カードを約23万人が利用し、購買履歴、居住地域、年齢を、品ぞろえ、売場、イベントづくりに活用しています。
オンラインで選んだ商品を店頭で受け取り、ポイントをオンラインと店舗の両方で使う導線もあります。地域の商品を店頭で知り、あとからオンラインで確認する。イベントで出会った作り手の商品を、日常の買い物へつなぐ。
リアルとデジタルを組み合わせて使うことで、一日の来店で生まれた地域との接点を、次の行動へつなげることができます。
FUKUDAYA Online Store
店頭で出会った商品を、あとからオンラインで。対象商品は店頭でのお受け取りもできます。
知る。選ぶ。持ち込む。続ける。
知る
店舗、催事、GOOD CYCLE FES、公式サイトを通じて、食品ロス、衣類回収、地域の作り手を知ります。
選ぶ
地域の商品、長く使いたい品、必要な量、環境に配慮した選択肢を、自分の暮らしに合わせて選びます。
持ち込む
余っている食品や不要になった衣類を、対象・条件を確認したうえで、回収や支援の入口へつなぎます。
続ける
会場で知ったあとも、次に店舗へ行ったとき、オンラインを使うとき、家庭で片付けるときに行動を続けます。
