電子機器の開発から、暮らしに触れる一枚へ。
デュプラスの設立は1982年3月25日。原点は、電子工学関連の技術開発と製造です。制御機器や医療器具の企画・設計・製造を手がけてきた会社が、新たに取り組んだ生活用品が「竹タオル」でした。
タオルを選ぶとき、手触りや柄に目が向くことは多いもの。デュプラスはそこに、吸水性や抗菌性を試験で確かめる視点を重ねています。どんな項目を、どんな方法で調べたのか。数字と試験方法をセットで示すのが、デュプラスのものづくりです。
電子機器の仕事と、肌に触れる布製品。一見離れた分野をつなぐのは、試作し、確かめ、製品へ仕上げていく姿勢です。技術開発を土台とする会社が、暮らしの道具に挑んだ一枚。それが竹タオルです。

竹繊維との出会いを、試作と検証で育てる。

転機は2016年。ある企業との出会いから、竹繊維の可能性を知りました。タオルに求められる吸水性、抗菌性、肌触りを、竹繊維でどう実現するか。製造パートナーと試作と改良を重ね、宇都宮市の補助金も活用しながら開発を進めてきました。
2023年10月には、第三者機関で吸水、抗菌、ホルムアルデヒドなどの試験を実施。2024年に「竹タオル」として販売を始め、宇都宮市のトライアル発注認定事業にも認定されました。
発売から1年となる2025年7月には、累計販売1万枚を突破。駅ビルや百貨店での対面販売、高速道路のサービスエリアなど、手に取ってもらえる場所も広がっています。
出会い
竹繊維の可能性を知り、開発が始まる。
性能の検証
第三者機関で、吸水や抗菌などを試験。
販売開始
「竹タオル」として発売。
累計1万枚
発売から1年で、累計販売1万枚を突破。
竹という名前の、その中身まで。
主な竹タオルの素材は、竹を原料とするレーヨン70%と綿30%。竹由来のレーヨンに綿を組み合わせ、やわらかな肌触りと吸水性を両立させています。素材表示まで知って選べるのが、竹タオルの特徴です。
抗菌性は、素材と加工の両方で考えています。繊維の表面には独自の抗菌コーティングを施し、仕上がった生地で試験を実施。素材、加工、検証の三つを分けて確かめるのが、デュプラスの考え方です。
生地は、やさしい風合いの生成り色。タグや刺繍、プリントで、選ぶ楽しさを加えています。無地を選ぶことも、地域のモチーフを選ぶこともできます。
竹キッチンペーパーは、竹繊維100%の別商品。洗って繰り返し使えるキッチン用品として、タオルとは別の素材で仕立てています。

吸水も抗菌も、試験の数字で確かめる。

竹タオルの性能は、試験方法とセットで示しています。2023年10月に第三者機関で行った主な試験は、吸水、2種類の抗菌、ホルムアルデヒドの4項目です。
「1秒」は、生地が水を吸い込むまでの速さを測った値。モラクセラ菌は、生乾きのにおいの原因として知られる菌です。数字ごとに測った項目と方法が違うため、一つずつ分けて示しています。
アンモニアの消臭、カビの抑制、洗濯100回後の柔らかさは、デュプラスによる自社評価です。試験方法と報告書番号は、竹タオル公式サイトの「特徴」ページで確かめられます。
吸水速度 1秒
JIS L 1907:2010 沈降法で測定。
減少率 99%以上
黄色ブドウ球菌・大腸菌。GB/T 20944.3-2008。
抗菌活性値 3.3
モラクセラ菌。洗濯10回後。JIS L 1902:2015。
検出せず
ホルムアルデヒド。厚生省告示第34号 A-A0法。
最後は宇都宮で、一枚ずつ確かめる。
竹タオルの製造を担うのは、中国の協力工場です。出荷前には、工場で一枚ずつ検針器に通し、金属の混入がないことを確かめています。
製品が届くと、宇都宮の自社で最終検品。代表の福田一夫が一枚ずつタオルを広げ、ほつれや汚れ、縫製やプリントのずれを目で確かめます。目についた細かな糸くずは、小型のハサミで一つずつ処理します。
確認を終えたタオルは、形を整えてたたみ、一つ一つ手作業でパッケージへ。流れ作業にはせず、一枚ずつ手に取る。その積み重ねが、手元に届く一枚の安心につながっています。
CHECK広げて確かめる
一枚ずつ広げ、状態を目で確認する。
TRIM糸くずを整える
細かな糸くずを、小型のハサミで処理する。
FOLD丁寧にたたむ
確認を終えたタオルを、丁寧にたたむ。
PACK一つずつ梱包
一つ一つ、パッケージに収める。
手を拭く。髪を包む。使う場面から選ぶ。
竹タオルは、使う場面に合わせてサイズと形を選べます。洗面所で使うフェイスタオル、持ち歩くハンドタオル、大判のバスタオル。愛犬を拭くための、ポケット付きタオルもそろいます。
フェイスタオルには無地のほか、刺繍柄も。ハンドタオルには、選べる6柄のプリントもあります。贈り物には2本・4本のギフトボックスや、のしにも対応。使う人の場面を思い浮かべながら選べるのも、日用品のギフトならではの楽しみです。
購入は、公式オンラインショップや県内の取扱店、各地の販売会で。キッチン用には、洗って繰り返し使える竹キッチンペーパーもあります。
FACE竹フェイスタオル
32×83cm。洗顔後や、髪のタオルドライに。
HAND竹ハンドタオル
33×33cm。持ち歩きや贈り物に。
BATH竹バスタオル
80×150cm。大判で、体を包む一枚。
OH! MY DOG愛犬兼用タオル
33×75cm+ポケット。手を入れて拭ける形。
宇都宮のモチーフを、持ち帰れる日用品に。


竹フェイスタオルには、「宇都宮餃子」「無病息災 黄ぶな」「大谷限定 無事カエル」など、宇都宮をモチーフにした柄があります。餃子柄の刺繍には、宇都宮餃子会から提供を受けたデザインと書体を使用。宇都宮動物園とのコラボで生まれた、竹を食べるパンダとゾウの柄もそろいます。
販売会では、柄を指さして選ぶお客さまが多く、いまの一番人気は餃子柄。2026年の夏には、宇都宮餃子会の専務とともに宇都宮市長を表敬訪問し、餃子柄のタオルを手渡しました。
旅先で選んだ柄を、自宅の洗面所で使う。地域の話をしながら、身近な人へ贈る。地域の商品を、毎日の道具として持ち帰る提案です。
2026年8月には、竹タオル8品が宇都宮市のふるさと納税の返礼品に。東武宇都宮百貨店の販売会も2026年6月で3回目を迎え、宇都宮の柄と出会う場所が広がっています。
素材と使い方から、日用品のこれからを考える。
竹は成長が早く、育てるときの農薬も少ない植物です。デュプラスはこの竹を原料に選び、生地は染色や着色をせずに仕上げています。毎日使うタオルだからこそ、素材の選び方が暮らしと地球の未来につながると考えています。
繰り返し使う商品づくりも、その一つ。竹キッチンペーパーは、洗って何度も使えるキッチン用品です。CO₂の排出量についても、素材の製造工程を比べた自社算定を公開しています。
こうした取り組みは、2024年に栃木県の「とちぎカーボンニュートラルGoods」に認定。令和6年度には「とちぎゼロカーボン企業表彰」を受け、2025年2月の表彰式で栃木県知事から表彰されました。



