野菜を売る、その先へ進む直売所。
あぜみちは、地域の農家と消費者を直接つなぐ農産物直売所です。店頭には、野菜、果物、米、花、加工品、肉、鮮魚、惣菜など、その地域の食卓を支える商品が並びます。
しかし、本当の役割は、商品を預かって棚へ置くことの先にあります。農家が何を作り、どんな思いで育て、どのような価値を届けたいのかを、売場、POP、イベント、スタッフの言葉で消費者へ伝える。消費者の反応や売れ方が農家へ返り、次の栽培や商品づくりにつながる。
公式Missionは「誇れる農業を次世代に」。あぜみちは、農産物を売る場所であると同時に、農家が仕事への責任と誇りを持ち、地域の人が農業を身近に感じられる「まちと農村の懸け橋」を目指しています。

農家が、自分の作物の価値を決める。

あぜみちの特徴の一つが、生産者自身が農産物の販売価格を考える仕組みです。天候、収穫量、育てる手間、品種、鮮度、味、希少性。野菜の価値は、形や重さに加えて、こうした多くの要素で決まります。
自分の作物にどのような価値があるのかを農家自身が考え、価格へ表す。あぜみちは、商品を売場へ並べるだけでなく、ブランディングやマーケティング、POP、イベント等を通じて伝え方を支えます。作るのは得意でも、売り方には迷う。自分の野菜をもっと知ってほしい。小さな規模でも販売へ挑戦したい。そうした生産者に、消費者と出会う日常の売場を用意します。
農家を、単なる納入業者の枠を超えて、自分の商品価値を決め、伝える主体として支えること。それが、農業を続ける収入とやりがい、次の担い手につながります。
約3,000名の農家と、地域の食卓をつなぐ。
あぜみちは、栃木県内だけで約3,000名規模の生産者ネットワークを持っています。2026年8月時点の店舗は、宇都宮市内を中心とする栃木県6店舗と、茨城県水戸市の1店舗です。
店舗が増える意味は、売場の数の先にもあります。地域ごとに生産者を募り、農産物や食品事業者との関係をつくり、その土地で食べられるものを、その地域の食卓へ届ける仕組みが増えることです。2026年に開業した水戸店では、現地の生産者・食品事業者約220軒が登録しました。
栃木の野菜を県外へ運ぶよりも、その土地で農家と消費者をつなぐ。あぜみちは、直売所を一つずつ増やすことで、地域ごとに農業を支えるネットワーク型のモデルへ歩みを広げています。
農家と食卓を直接つなぐ
地域の農産物、米、果物、花、加工品等を、日常の売場へ届ける。
農家が価値を決める
生産者自身の値付けと、POP・発信・マーケティングを支える。
価値を終わらせない
規格外販売と惣菜化で、食べられる農産物に別の出口をつくる。
作る人を知る
田植えやブドウづくり等の体験で、消費者と農家の距離を縮める。
形が違っても、おいしさは同じ。

曲がったキュウリ。小さなニンジン。大きすぎる大根。一般流通の大きさや形に合わなくても、味や鮮度に問題のない野菜があります。あぜみちは、そうした規格外野菜にも販売の機会をつくっています。
農産物の価値を、外見の先まで見つめる。農家が時間をかけて育てたものを、食べられる状態である限り、消費者へ届ける。この仕組みは、食品を無駄なく生かす可能性を広げるだけでなく、生産者の収益機会を守ります。
形の違う野菜にも、それぞれの個性があります。なぜ形が変わるのか。どの料理に向いているのか。味や栄養にどのような特徴があるのか。野菜の個性を知ることで、消費者の「選ぶ基準」そのものを広げるストーリーとして紹介します。
売場の次へつなぐ、第二の流通。
売場には、そのまま販売できる野菜に加えて、さまざまな状態の野菜が届きます。形やサイズの違い、収穫量の集中、販売のタイミングなどにより、生鮮として価値を届けにくくなることがあります。
あぜみちには、農産物を料理へ変える惣菜ブランド「あぜでり」があります。新鮮な野菜を中心に、季節ごとに内容を変えながら、常時60種類以上の手作り惣菜を提供しています。生鮮売場へ並べにくくなった野菜を惣菜へ転換する取り組みも行っています。
野菜として売る。規格外商品として売る。サラダ、煮物、弁当、カレーへ変える。一度の売場判断の後も、食材の状態に合わせて別の出口をつくれることが、直売所と惣菜製造を同じ事業内に持つ強みです。これは農産物の第二の流通であり、農家が育てたものを最後まで食卓へつなぐ仕組みです。

“もったいない”から生まれた、一皿。

その循環を一皿で伝える商品が、「もったい菜カレー」です。形やサイズが規格外という理由で、一般流通へ乗りにくい野菜を活用し、焼き野菜を大きく盛り付け、ルーにも野菜のうまみを生かしたカレーとして開発されました。
「捨てるのはもったいないから、我慢して食べる」から、一歩先へ。見た目にもおいしく、料理として選びたくなる価値へ変える。もったい菜カレーは、2026年の「お弁当・お惣菜大賞」丼部門で優秀賞を受賞しました。同時に「あぜでり」の「素朴なコロッケ」も別部門で優秀賞に選ばれています。
規格外野菜を使っていることだけでなく、惣菜としてのおいしさと商品開発力が第三者から評価された事例です。
※販売店舗、価格、使用する野菜、販売期間は時期により異なります。最新情報は公式サイトや店頭にてご確認ください。
生産者ネットワーク
栃木県内約3,000名規模の生産者ネットワーク。
惣菜賞2商品受賞
「もったい菜カレー」「素朴なコロッケ」が、お弁当・お惣菜大賞2026で各部門優秀賞。
地域に広がる店舗
栃木県6店舗、茨城県1店舗。
※2026年8月時点。
買う人から、農業を知る人へ。
あぜみちは、買い物の外でも人と農業をつなぎます。生産者と一緒に、田植え、ブドウの房づくり・摘粒・袋がけなど、農産物が育つ工程へ触れる体験を企画してきました。
収穫したものを受け取るだけでなく、育つ途中を知る。天候に左右されること。実を残すために手を入れること。店頭に並ぶまでに多くの判断と仕事があること。農家に会い、自分の手を動かすことで、野菜の値段や形を見る目が変わります。子どもにとっては、売場に並ぶ食べ物が、畑と人の仕事から生まれることを知る機会になります。
「買う人」だった消費者が、作る人の仕事を知り、地域農業を応援する人へ変わる。食農体験は、農家と食卓の距離を縮める、もう一つの直売所の役割です。

育てる。価値を決める。届ける。次へつなぐ。
農産物とともに、価値、情報、収入、誇りがめぐることが、「誇れる農業を次世代に」つなぐ土台になります。
育てる
農家が、土地、季節、天候と向き合いながら農産物を育てます。
価値を決める
生産者自身が作物の特徴と手間を考え、価格や伝え方を決めます。あぜみちは売場、POP、マーケティング等で支えます。
届ける
直売、規格外販売、あぜでり、イベント、体験を通じて、農産物とその背景を地域の食卓へ届けます。
次へつなぐ
消費者の反応、売上、やりがい、地域での理解が農家へ返り、次の栽培、商品、担い手を育てます。


