いちごのだるまと、お弁当をつなぐ会社。
いちごの形をした、小さなだるま。毎日の昼食になる、お弁当。一見すると違う二つの商品を、宇都宮のAKARIOが手がけています。張り子の郷土玩具をつくる「あかり舎」と、弁当・惣菜の店「おべんとう・そうざい あかり」。さらに企業から受ける清掃や内職の仕事も、就労支援と結び付けています。
掲げるビジョンは「手仕事で自信を身につけ明るい未来を切り開く」。ここでいう明るい未来は、決まった一つの進路ではなく、本人が自分で選べる未来の選択肢を持つことです。
ものづくりを軸とする最初の事業所は2021年10月に開所。2024年6月には、弁当・惣菜を軸とする二つ目の事業所が加わりました。

栃木らしさを、手のひらにのる郷土玩具へ。
あかり舎のいちごだるまは、栃木のいちごと、縁起物として親しまれるだるまを組み合わせた張り子です。かんぴょうをモチーフにした、ふっくらとしたかんぴょうだるまもあります。伝統的な張り子の製法を使いながら、地域にちなんだ新しい形を生み出しています。
猫を題材にした「ねこがみさん」は、両面で飾れる造形が特徴。玄関やリビング、お店のディスプレイに。家族円満を願う贈り物としても選ばれています。
ICHIGO DARUMAいちごだるま
高さ約6cm・直径約5cm。1,800円(税込)。
KANPYO DARUMAかんぴょうだるま
高さ約9cm・直径約10.5cm。3,840円(税込)。
NEKOGAMISANねこがみさん
高さ約9.4cm・直径約6cm。3,360円(税込)。
少しずつ違う表情に、手仕事の跡がある。

張り子の本体に使うのは、古紙、和紙、胡粉。アクリルガッシュなどで色を付け、一点ずつ手作業で仕上げています。
並べてみると、色も表情も形も少しずつ違います。あかり舎は、その個体差を一期一会の出会いとして楽しんでほしいと考えています。顔の描かれ方まで見比べると、一点ずつ仕上げた張り子の面白さが見えてきます。
紙でできているので、湿気の少ない場所に飾ると長く楽しめます。
手を動かす経験を、本人が選ぶ未来へ。
AKARIOは、郷土玩具と弁当・惣菜の二つの拠点を、就労継続支援A型・B型の多機能型事業所として運営しています。ものづくりや調理だけでなく、販売、清掃、検品など、地域に届ける商品とサービスがそのまま仕事になっています。
変化しながら前へ進むこと、改善すること、未来を明るくする方法を考えること。AKARIOは、これを利用者、商品、従業員に共通する方針にしています。
一般就労を目指す人には、履歴書の確認や面接の練習、面接会への同行も行います。本人の希望を聞き、次の挑戦を一緒に考える。その試行錯誤の過程にも、AKARIOが手仕事を大切にする理由があります。

食卓へ届ける仕事にも、ひと手間を。

「おべんとう・そうざい あかり」は、宇都宮市中央にある店舗兼事業所です。日常に自然になじむ弁当店でありたい。その考えのもと、できる限り手作りの弁当や惣菜を届けています。
ひと手間が表れるのが、お米です。主に使うのは栃木県産の「とちぎの星」。米粒を傷つけないように研ぎ、浸水させ、炊く量に合わせて水を調整します。炊き上がったら蒸らし、粒をつぶさないようにほぐす。この手順を毎日続けています。
ご飯は、注文を受けてから盛り付けます。手作りと作業の効率をどう両立させるか。より多くの人へ届けるための工夫も、日々の弁当づくりの一部です。
いつもの昼食から、会議や仕事の一食まで。
店頭には、からあげ、のり、ハンバーグ、鮭、生姜焼きなどの弁当と、単品の惣菜が並びます。
法人や団体向けには、会議・研修用の弁当、撮影やイベント向けのロケ弁、オードブルを用意。月極の社食や定期配達の相談にも応じています。一人のランチから職場の食事まで、日々の一食を支えています。

普段の昼食
店頭の弁当・惣菜をテイクアウト。
会議や研修
会議用の弁当を配達。
撮影やイベント
肉系・魚系のロケ弁。
職場の集まり
人数に合わせたオードブル。
清掃も、検品も。地域から届く仕事を担う。
AKARIOが受ける仕事には、管理物件の清掃、設備・備品のメンテナンス、内職もあります。店頭に並ぶ商品とは違う形で、依頼先の仕事を支えています。
内職の一例は、部材を治具にはめ込み、装着の状態や浮き、破損、汚れを確かめる作業です。組み込んで終わりではなく、状態を確かめるところまでが仕事。つくることに加え、確かめることにも手仕事があります。
仕事は、作業の内容や数量、納期、作業場所を聞いて、対応できる範囲を相談しながら受けています。地域の企業と仕事でつながることも、AKARIOがつくっている接点の一つです。
清掃
管理物件の清掃を担う。
メンテナンス
設備・備品の手入れ。
内職・検品
組み込みと、状態の確認。
買うだけでなく、絵付けからも出会う。

あかり舎は、オンラインストアでの販売に加え、催事への出店や、張り子の絵付けワークショップを開いています。完成した商品を選ぶだけでなく、自分で表情を描く体験から、郷土玩具に出会う入口をつくっています。
宇都宮市内の小学校で地域文化を学ぶ体験学習には、教材の張り子を制作。2025年4月からはパリでも商品と絵付けキットの取り扱いが始まり、栃木生まれの小さな張り子が、地域の外で栃木を知るきっかけになっています。絵付けキットなら、張り子の表情を自分の手で描く楽しさを、遠く離れた場所に暮らす人とも分かち合えます。宇都宮の郷土玩具が、海を越えて手に取られています。
GOOD CYCLE FESでは「はりこ絵付けワークショップ」
かんぴょうだるま・ねこがみさん・きぶな。3種の張り子の中からお好きな1体を選んで、思うままに絵筆を走らせるひとときです。色の組み合わせも、表情も、模様も全部自由。同じ型から生まれても、仕上がりは一人ひとり違う「あなただけの1体」になります。
出来上がったら、そのまま持ち帰れます。お子さまと一緒でも、おひとりでじっくりでも楽しめるワークショップです。
KANPYO DARUMAかんぴょうだるま型
3,000円
NEKOGAMISANねこがみさん型
3,000円
KIBUNAきぶな型
2,500円


